僕の(わたしの)生きる世界1[完]
そして、契約には相手の魔力の10分の1程の魔力を交わす必要があるけど、彼等はそれぞれの世界の頂点の者。

交わす魔力は、結構必要になりそう。

「契約に必要な魔力は、いくつなの?」

「1000で良い。」

「900デス。」

「1200」

流石、死神。
魔力値が高い。

この三人の魔力値が1万程って事は、神とサタンの魔力値は一体、どれだけあるのだろう?

三人で、3100の魔力値が必要と言うことになる。
5000を越えるステラにとっては、問題ない。

「良いわ?三人共、是非お願い。力を貸して?」

「しかし!」

「大丈夫。わたし、魔力値5000越えてるの。」


「面白イ。オレガ先ニ貰ウ」

ステラが、デスに手のひらを出すと、デスもそれに合わせる。

ステラの魔力がデスへと吸い込まれていった。

そして、ステラの手首には契約の印が浮かぶと、デスはお辞儀をして帰って行った。

次に、ローナと同じことを行う。
ステラの耳の下の首筋に、契約の印が浮かんだ。

「アリガトウ。」

ローナは、そう言って帰って行った。

「大丈夫なのか?」

オウレンが、労りの言葉を投げかける。

「オウレンは、優しいのですね?ドラゴンの種は、偉大で器も大きい。わたしは、この世界に住むドラゴン達も守りたい。」

「下位のドラゴンは、ドラゴンの世界まで昇ることが出来ぬ。力ある者が登り竜となりえる。この世界を守ること、すなわちドラゴンをも守ること。ワレは喜んで力を貸す。」

そして、ステラが手のひらを出すと、ドラゴンは口を近づけると、魔力が吸い込まれていった。

ステラの手の甲には、契約の印が浮かんだ。

そして、黄金のドラゴンは、帰って行った。






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