僕の(わたしの)生きる世界1[完]
ーガーナレス国ー

「そっかぁ。考えた事が無かったわ。」


召喚の儀式を終えたステラが休日に、ミハイルに連れられて来ているのは、ガーナレス国の端っこ。

オフワン領土の、砂地を進むと砂漠が広がり始める。

そのため、オフワンの西の奥へは、人々は近づかなかったし、近づく必要もなかった。


ステラは、砂漠を越えた場所にいた。

オフワンの街から、何百…。いや、何千キロあるのだろうか?

ミハイルの転移によって、一瞬で連れて来られたから、ステラには分からなかった。

砂漠の地が終わると、そこには海があった。

だけどそれは、佐々木 海斗の知る海ではなかった。

きっと、大地の成分と化学反応を起こして、こうなっているのであろうが…。

「生クリームみたい…。」

そして何よりも、シャボン玉のような膜の結界が、海の水平線から上空高くまで張ってあり、それはガーナレス国を被っていた。

まさか、世界の端がこうなっているなんて…。

これでは、地球の古代の人達が考えていた、地球平面説その物ではないか…。


しかし、この光景はとてもメルヘンで、スノードームを思い出すかのような、可愛い
景色だった。
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