僕の(わたしの)生きる世界1[完]
「ミ、ミハイル?もしかして、あの結界の向こうには、他の国があると言うの?」

「あの結界は、私ですら通常では通れません。ステラの指導者として、この世界に降りることを許されただけですので…。それに、あの結界は、私でも破るのは不可能です。あの向こうは、分かりやすく言えば…。宇宙空間のような場所があります。そして…。」

「他の国がある…?」

ミハイルの言葉に続けてステラが言うと、ミハイルは頷いた。

「どうして知ってるの?」

「私は、神に仕える者…。お忘れですか?」

「じゃ…。じゃあ、あの神様は、他の国にも行ける?」


「当然ですね。」

「じゃ…。デスやオウレンが、他の国に行くことは?」

「あぁ。召喚されれば、可能でしょう。だが、あの者達が召喚されるハズがない。」

そうだよね…。彼らは各界の王だもの。

「他の国は、どんな国があるの?」

ミハイルは、少し悩んでから答えた。

「私は、全ては知りません。ただ神と共に何度か見たことがあるだけだから…。ここと似たような国もあれば、魔物のみが棲息する国もある。」

それは、ステラにとって興味が湧く話だった。

しかし、所詮は行けぬ国…。
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