僕の(わたしの)生きる世界1[完]
ーステラ 12才ー
総帝が現れてから、約2年。
ステラは、裏庭の森の樹木の上にいた。
ここ最近のお気に入りの場所であるのだ。
ステラの周りには、小さな人形で羽が生えている、妖精達がいた。
妖精達は、言葉にして発することは無いが、思念で会話をすることが出来た。
初めて妖精と出会ったのは、半年ほど前だった。
あまりにも驚き、母のアリシアに伝えたが。
「小さなお友だちが、沢山出来たのね?
よかったじゃない」
と真剣に取り合って貰えなかった。
そんなステラにとって、妖精は当たり前の存在になっていた。
「…様~!?ステラ様~!?」
屋敷の方から、ステラの世話係であるメイドの声が、近づいてきた。
「パティ?こっちよ?」
「キャア!!ステラ様!危ないです!どうして、そのような場所に!?」
ステラの声で、樹木の上を見上げたメイドのパティは、悲鳴を上げた。
「ここ、とっても景色が素敵なのよ?」
そう言って、樹木からふわりと飛び降りる。
「キャア!ステラ様!着地に失敗してお怪我なされたら、領主様に叱られます!」
「クスクス 大丈夫よ?パティ」
「いいえ!どうやってあんな高い所に登ったのか…。おてんばにも程があります!」
屋敷に着くまで、令嬢たる者とは、と説教が続くのであった。
総帝が現れてから、約2年。
ステラは、裏庭の森の樹木の上にいた。
ここ最近のお気に入りの場所であるのだ。
ステラの周りには、小さな人形で羽が生えている、妖精達がいた。
妖精達は、言葉にして発することは無いが、思念で会話をすることが出来た。
初めて妖精と出会ったのは、半年ほど前だった。
あまりにも驚き、母のアリシアに伝えたが。
「小さなお友だちが、沢山出来たのね?
よかったじゃない」
と真剣に取り合って貰えなかった。
そんなステラにとって、妖精は当たり前の存在になっていた。
「…様~!?ステラ様~!?」
屋敷の方から、ステラの世話係であるメイドの声が、近づいてきた。
「パティ?こっちよ?」
「キャア!!ステラ様!危ないです!どうして、そのような場所に!?」
ステラの声で、樹木の上を見上げたメイドのパティは、悲鳴を上げた。
「ここ、とっても景色が素敵なのよ?」
そう言って、樹木からふわりと飛び降りる。
「キャア!ステラ様!着地に失敗してお怪我なされたら、領主様に叱られます!」
「クスクス 大丈夫よ?パティ」
「いいえ!どうやってあんな高い所に登ったのか…。おてんばにも程があります!」
屋敷に着くまで、令嬢たる者とは、と説教が続くのであった。