僕の(わたしの)生きる世界1[完]
あまりにも平和な日々が続き、もう敵は来ないのではないか?



そんな錯覚さえしてしまいそうになった時だった。



それは、突然現れた。



《何だと!?直ぐに向かわせる!帝達!特殊部隊チームを全員出動だ!》


タケルの元に、各領土のギルドより連絡が入った。

それと同時に、学園の外も騒がしい。

ジンクスが襲ってきた時を、思い出させるようだった。


しかし、あの時とは違って結界が張られているため、敵は中には入れないようだった。

「先生とクラスの皆は、Aクラスの先輩達と一緒に、学園を頼む!」

タケルがそう言うと、教師とクラスメートが頷く。

前回、敵に襲われてから、教師と生徒会長のスカルの呼び掛けで、生徒達も各自で訓練を始めていた。

最上級生のAクラスは、Bランクの魔物の討伐の授業もあるため、率先して下級生に戦い方を教えたりしていた。
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