僕の(わたしの)生きる世界1[完]
そして、一通りの救助が終わると、ミハイルは聖属性の魔法を解く。

今まで沢山飛び回っていた妖精達が、居なくなっていた。

「あれ?妖精は?」

動揺するクラスメートに、ステラが声をかけた。

「妖精さんは、目には見えないけれど、いつでも皆の側にいるわよ?」

「あ、あの…。ステラさんは、見えているのよね?」

「えぇ」

クラスメートからの質問に答えるステラ。

「よし。救助成功だ!皆 本当に助かった!ありがとうな?」

タケルが全員を見回して言った。

「さて。さっきの状況を説明すると言ったよな?」

と、ミハイルが遮った。

「皆さん。とてもよく頑張りました。」

そう言うと、ミヘルの姿へと変えた。

「「「ミヘル先生!?」」」


「あ、あの、どういう事ですか?」
「幻影の魔法を使ってたんですか?」
「何のために?」
「どっちが本当なの?」

「皆さん。頑張りました。皆さんの質問に答えましょう。」

クラスメートが席につくと、ミハイルは教壇へと立った。

そこに、ジェイクとヘンリーが戻ってきた。

何事かと思いつつ、席に座る二人。

教室の隅では、地図を取りに行った歴史担当の教師が見ていた。

戻ってきた二人を見ると、ミハイルが話し始めた。
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