僕の(わたしの)生きる世界1[完]
「さて、全員揃いました。皆さんの質問ですね?まず、私の姿はどれも本当であって、本当ではありません。」

「どういう事ですか?」

何処からとなく、質問が飛ぶ。



「私は、教師でありながら皆さんに偽っていました。申し訳ない。」

そう言うと、ミハイルは深々と頭を下げた。

クラスメートがざわつく。



「ミハイル!それなら、ミハイルの事を知っていて、黙っていたわたしも同罪です。皆!ご免なさい!」

ステラがミハイルと共に謝る。


「それなら、俺らも同罪だ。すまなかった。」

タケル、ジェイク、ヘンリー、ルカ。
そして、モニカも慌てて一緒に頭を下げた。

「ミハイルって?これは…。国の重要秘密って事?」
「それなら、仕方ないんじゃない?」
「まぁ、ミヘル先生も実は、何か重要な立場って事ならねぇ?」
「それだったら、うちらは一般人だし…。」
「だから、皆頭を上げて下さい!」
「そうそう!何があっても、うちらはクラスメートで友人だし、ミヘル先生は先生です!」

そんな声が、教室に響いた。

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