僕の(わたしの)生きる世界1[完]
「ミハイル?このままで良いの?敵を待つばかりで良いの?」

ステラは、神から貰った本からふと目を上げて、椅子に座って同じく本を読むミハイルに問う。

確かにステラは強くなった。

今のステラは、きっとミハイルと本気で戦っても、互角に近いだろう。

ミハイルも、それが分かっていた。

神からも、次に敵が動く前に決着をつけなければ、世界が更に危険になるかもしれないと言われた。

そろそろ、敵が目覚めるだろうと言うことも、予測している。

「わたしは、ドラゴンが攻撃された事も許せないし、これ以上犠牲を出したくないの。今まで命の犠牲が出なかったのが、奇跡だと思うの。」

そう、魔物で犠牲者は数多く出ているが、敵の襲撃では出ていない。

ステラは、7属性を使いこなせるようにもなった。

ステラがミハイルに言った。

「敵のところに行きましょう?」

「現在、魔力値12000~14000ある敵が、新天の王を守っています。敵の王は、更に強いと思われます。それでも、行きますか?」

「行かなければ、世界は救われないのよね?」

「私の魔力値は、14000程です。もしかしたら、私はステラを守れないかもしれません。それでも行きますか?」

ミハイルの魔力値を、初めて聞いたステラ。

そして、自分自身もミハイルと同じ位の力を持った事にも驚いた。

ステラは、頷いた。
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