僕の(わたしの)生きる世界1[完]
ユアンも、妹の帰還にホッとした表情をして、迎えた。

ヘンリーやモニカ、ルカ、ピーターや帝達も、タケルから連絡が入ると直ぐに会議室へと現れた。

全員が揃うと、ステラが念話をした。

《ステラです。国民の皆さんに念話しています。敵は消えました。もう、安心してください。》

そして、目の前にいる全員に何が起きたのかを、話して聞かせた。

ステラが新しい属性を生み出した事に、全員が驚いたが、何よりステラが神になった事に一番驚いた。

「ステラ…。君はますます遠い存在になってしまうんだね?」

「ジェイク…。ごめんなさい。」

「ユアン殿。」

ミハイルがユアンの前に立ち、頭を下げた。

それは、突然の行動で全員が驚いた。


「いろいろと順番が逆になってしまい、申し訳ない!」

「え?ミハイル様?え?何ですか?」

あまりミハイルと交流がないユアンは、突然謝られて驚いた。

しかし、次にミハイルが言った言葉にステラ以外の全員が驚いた。

「ステラさんと私。天界のルールに基づいた、婚姻の誓いを結びました。」

「婚姻?」

「お兄様…。わたし、ミハイルと結婚したの。」

妹が転生者で、膨大な魔力を持っていると知った時も、総帝になったときも驚いたが、自分と同じ血縁の妹が神になり、更には上位の天使と結婚?

ユアンは、ミハイルを見て震えた。

「ミハイル様が、弟?」

「「「ユアン!」」」

周りにいた帝や皆が、意識を手放したユアンを支え、仮眠室へと運んでいった。

ミハイルは、しまったと言う表情をしていた。
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