僕の(わたしの)生きる世界1[完]
「しかし、条件があります。」
ジェイクの興奮が収まるのを待つと、続けてポーロは言う。
「幻影の魔法で容姿を変えること。念のため、仮面を着けること。そして喋ってはならない。最後に総帝があなたとバレない為にも、あなたの姿のままでは、緊急の非常時以外では戦わないこと。守れますか?」
ジェイクは、黙って頷いた。
そして、ポーロはジェイクに、仮面とローブを着させると、帝達に紹介する。
帝達は、ジェイクの魔力値を見ては驚愕した。
そして、焔帝と蒼帝が立ち会いのもと、
実践で相応しいかどうかを検証する。
キーリ領土の魔物討伐は、その際に依頼された案件だった。
そうして、ジェイクは晴れてガーナレス国最高の「総帝」の地位と称号を得た。