僕の(わたしの)生きる世界1[完]
第二章 蕾1
ーステラ 15才ー

ステラの兄、ユアンは魔法学園を卒業後、実家に戻り、父 カルロの後を継ぐために、日々働いていた。


ステラも、15才になった。

もうじき、兄と同じように、魔法学園に入学することになる。

ステラは、暫く来られないであろう、裏庭の森に来ていた。

ステラは、風を纏い、フワッと浮き上がると、樹木の枝の上に着地する。

「もうじきしたら、暫くここには来れなくなるの。」

ステラがそう言うと、沢山の妖精達が騒ぎだした。

《寂シイ…デモ、私達ハ、繋ガッテイル》

妖精は、森だけでなく、家にも街にも何処にでもいる。

妖精からは、世界中の色々な事柄を教えてもらった。

「そうね…ところで、今日は何かある?」

《北西ノ…峠…崩レテル》

「まぁ!大変!」

そう言うと、ステラは転移した。





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