僕の(わたしの)生きる世界1[完]
ミハイルは、翼をしまう。


「さて、本題だ。」


「そうね。あなたが姿を現し、記憶を戻したのには、理由があるんだよね?」


ミハイルは、部屋の椅子に座ると、口を開いた。


「ここで、生まれ変わって15年、私達にとっては、一瞬の時でしか無いが、お前にとっ」

「待った!!」

「は?」

ミハイルの言葉を遮るステラ。

「わたしは、ステラだ。お前じゃない」

・・・・・・・・・・。

沈黙が流れる。

折れたのは、意外にもミハイルの方だった。


「…分かった。…クククッ」


肩を揺らし、そして大笑いをするミハイル。

(ビックリした~!ミハイルがこんな風に笑うなんて…。流石、天使!笑顔が素敵…。)

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