僕の(わたしの)生きる世界1[完]
ミハイルは、どこからか握力測定器のような物を取り出した。

「魔力測定器?」


この世界で育ったステラも、知っていた。


キーリ家にも、同じものが確かあった筈だ。


ミハイルは、ステラに測定を促す。

ステラは、測定器を握ると魔力を流す。


魔力値・・・3800


「え!!? 何これ…。」

(確か、帝様クラスで1500~600位じゃなかったっけ? USランクの魔物が2000前後が平均って聞いたような…。)

しかし、ミハイルは驚くこともなく言った。


「ステラは、まだまだ魔力値が増えます。しかし、よいですか?その魔力値のまま、魔法学園に入学したらどうなるでしょう?」

そりゃあ、大騒ぎになるに決まってる。
こんな、人外な魔力値を持っていると知れたら…。

そんなステラに、ミハイルはステラが好きな花の形をした、薄いピンクの髪留めを渡す。

「これは?」

「それを着けると、魔力値を軽減させる事が出来ます。学園での魔力測定の時には着けていると良いでしょう。」


「ありがとう」



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