僕の(わたしの)生きる世界1[完]
「きゃあ!!な…重…」

髪留めを着けてみたステラだが、着けた瞬間に身体が重く感じた。


「はい それを着けると、ステラの魔力の15%程の魔力値まで下がります。体内の魔力が抑えられるので、始めは大変でしょう。しかし、そのうち直ぐに慣れるでしょう。」

何もしていないのに、長距離を走った後のように感じた。

「だ…から…。そういうのは先に言ってって…。…分かった…。元佐々木 海斗。元陸上部を舐めんなよ…。」


「ステラ…ステラは6属性を使うことが可能だと思います。」

髪留めの効力に、気をとられていたステラは、ミハイルの言葉に、自分が使える属性を思い返してみた。

キーリ領土の南東の森で、小さな火災が発生したときには、水属性で消化した。


家のかまどに火が点かないと、メイドが困っていた時には、火を点けてあげた。


樹木の上に登る時は、風の力を利用していた。

森では、木々の成長に影響を与える土壌の状態が悪いと、妖精が教えてくれた時には、土の状態の修復をした。

北東の洞窟では、真っ暗だったから光を灯して、迷子のドラゴンの子供を助け出した。

森にいた迷子の動物が、警戒から暴れるので、闇属性で眠って貰った。



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