僕の(わたしの)生きる世界１［完］
ステラの凛とした立ち姿が、周りの生徒から羨望と憧れの視線を集めていた。


色白で目鼻立ちがハッキリしていて、特に大きな二重のエメラルドの瞳は、誰もが吸い込まれそうになる。

そして、白色に近いピンクのさらりとした、セミロングの髪。


「あ…あのｯ…///…」

ステラに声をかけてきた二人組。

「ステラさん、ですわよね？」

「えぇ」

「わぁ…///…あの…。お会いできて光栄です。私、モニカと申します。マッカーニー家の領主は、私の叔父にあたりまして、ステラさんの事は、よくお耳にしていましたの。お城のパーティでもお見かけしていたのよ？」


年に１度、国中の貴族やギルドの役職者や帝達が招待されて、ガーナレス城でパーティが催される。

ステラも、父に連れられて、何度か出席した事があるが、ステラは専ら妖精達と交流をしていて、同世代の貴族との交流はあまりしなかった。

「申し訳ございません。モニカさんに知らずに、失礼をしていたようね…。」


「い…いえ！とんでもないです！キーリ家直属のステラさんですもの。あぁ言う場では、お忙しいでしょうし、大丈夫です。今、こうして挨拶が出来ただけで光栄ですわ」

緑色のショートカットのモニカの隣には、もう一人モニカに隠れるようにして、薄い水色の髪をポニーテールにした女の子がいた。


「そちらの方は？」


「彼女は、ルカ。…ルカは、貴族ではないのですが、同じマッカーニーの出身で、私の友人なんです！あの…ごめ」

「そう　ルカさん？ステラです。よろしくお願いしますね？」


ステラはモニカが言いたいことが分かり、遮った。


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