僕の(わたしの)生きる世界１［完］

ごく一部の貴族の者が、身分による交流の差別をしている。

と言う話を聞いたことがある。

キーリ領土でも昔は、貴族専用のレストランや、絶景が楽しめる公園などがあったりもしたが、今は国王や帝や他の領主が訪れた際に利用する一ヶ所の場所を除いて、全て解放した。


きっと、マッカーニー領土では、まだ身分制度が濃く残っているのであろう。



「…ﾊｲ…。お願いします。」


ルカは、ステラが受け入れてくれたことに驚き、小さく返事をした。

(ふぅ…。元いた世界じゃあ、社長や部長なんて役職はあるが、身分制度なんてないもんなぁ…。)


なんて思う、ステラの胸中は誰も知らないまま、測定器はステラの番になる。