WOLF-孤独のその先-
ネオン
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あれから、キョウヤが如月組の人間だと知った日から。私達の関係は特に何も変わる事はなかった。
いつも通り自動販売機横の花壇に座っている私をキョウヤが迎えにくる、そしてご飯に行く。もちろん周りのヤジ軍団の存在も変わりはしない。
特別何かを話すわけではないけれど、そんな何気ない関係が私は心地よかったりした。
でも変わった事もある、
私とキョウヤは携帯の番号を交換した。
それはちょうどスグルさんのお店でご飯を食べていた時のこと、珍しく母からのメールが届いてそれに対して返信を送っていると
「ねぇ、二人は携帯の番号教えあったの?」
もともとそんなに連絡は得意じゃない私、むしろアドレス帳には母とソウの番号しか入ってない。
「してないです」
「えーそれ待ち合わせに不便じゃん!なんかあった時とかにさ」
そういうチヒロさんの言葉を聞きながら、確かに前そんな事を思った気がすると思い出していると
「しかもナオちゃんに何かあったらどうするんだよキョウヤ、交換しとけ!」
何かって一体なんなんだろうか、別に毎日約束をしているわけではないけど二人の中で一緒にご飯を共にすることはもはや暗幕の了解で、チヒロさんの言う通り確かに不便と言えば不便なのかもしれない。