WOLF-孤独のその先-


「ねぇソウ、今日買い物付き合ってよ」



「買い物?」



「うん、おばさんにお弁当のお礼買いたくて」



「良いよ、そんなん」



せっかくの私の提案にソウは面倒くさそうに眉を歪まず。



「良くない、私が買いたいの」




ソウは昔からどこか気だるそうにしているけど、いつも最終的には私のワガママを聞いてくれる優しい男の子だ。



「駅前のビル行こう」



「わかったよ」


やっぱりソウは優しい。




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