WOLF-孤独のその先-
キョウヤと出会った日、あの日はソウのお母さんにお礼を買いに行く予定だった。
でも結局あの日は色々あってそれどころじゃなくて…すっかり買いに行くのを忘れてしまっていた私。
午後4時、駅前は学校を終えた学生ですこし混み合っている。
「何買おうかなー」
「何でも良いだろ」
一緒に来てくれたのはいいものの、全くもって興味がないのかまるで考えてくれる様子のないソウ。
親や友達にプレゼントなんて買ったことがない私は少なからずソウの意見に期待していたわけで
「少しは一緒に考えてくれてもいいじゃん」
「面倒」
まるで考えてくれる様子はない…