WOLF-孤独のその先-



「ナオちゃんこんにちは」



お弁当を食べ終わって、ソウの肩にもたれながらソウの読む雑誌を隣で覗き込んでいると笑顔で声をかけてきたのはソウの友達の梶君




多分ソウは友達の中でもとくに梶君と仲がいい。よく二人でいるのを見かけるから



「こんにちは」




「今日も仲良しだね」




そんな事を言いながら私達の前の椅子に座る梶君はこの教室にいるメンバーには珍しく、栗色のサラサラとした髪に穏やかな王子様系で不良なんて言葉が程遠い気がする。




だからか何と無く話しやすい雰囲気を醸し出していて、きっと私はソウの次に梶君とは良く話すと思う





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