WOLF-孤独のその先-



「ナオちゃんお菓子食べる?」




そう言ってニコリと笑う梶君はコンビニの袋をぷらぷらとかざして見せる




「うん食べる」




ソウの肩に持たれていた身体を離すと、梶君からチョコレートのお菓子を受け取った。




「ソウ、今日は顔出すだろ?」



「おう」




お菓子を食べ始めた私の隣では、ソウと梶君かよく分からない話しをしている。



これはいつもの事、でも私はそんな二人の会話に加わったり聞いたりはしない




ただ隣で聞いてるだけ。でも聞いてるというよりかは隣にいるから聞こえてくるっていい方の方が正しいかもしれない。




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