WOLF-孤独のその先-



何してたのって言われても困る…




私がバイトをしている事は実はソウには言っていない。




だって言ったらソウ心配しそうだし…




「えっと、買い物に…」



「買い物?」



「うん、クリスマスだしケーキでも買おうかなと思って」



全くもってそんな事思ってないけど、クリスマスにケーキ買おうなんて一度だって思ったことないけど、ソウにバレるよりは良い。



「なるほど、ケーキね」




そう答えた私に梶君はどこか納得してないような言葉を落とした時、




「ナオ!!」





急いで来たのであろう、乱れた呼吸少しはだけたジャンパー




え、嘘でしょ…これはヤバい。





「…ソウ……」





私の名前を呼んだのは、明らかに不機嫌そうなソウの声。



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