WOLF-孤独のその先-



「あの…ソウ…?」





ソウが心配してくれるのもわかるけど、そこまで不機嫌にならなくたって…




だってまだ22時だし、そもそも梶君が電話してから五分もしないうちに来たソウだって絶対外に出ていたんだと思う。




梶君同様ソウも数人のガラの悪そうな男の子達を引き連れていて、こんなクリスマスに一帯男だらけで何やってたんだろう






「帰るぞ」




何をしていたのかという質問に対して答える気がないと悟ったのか、私の腕を取るなり引きずるようにして歩き出す。




「車出せ」




「はいっ!」と勢いよく私とソウの様子を伺っていた一人が返事をした。




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