WOLF-孤独のその先-
前を歩くソウに、私と梶君は後ろから着いていく。
そんな時でもソウは目立っていて、廊下をすれ違う女子達の視線を集めていた
やっぱりソウはモテるらしい…
「ナオ」
「ん?」
私の教室に着き、ポケットに手を突っ込んだまま振り返ったソウが私へと視線を向ける
「ちゃんと飯食えよ」
これはソウの口癖だと思う。
会うたんびに言われるし、私があまり食べてないのを多分知っている。
別に食べるのが嫌いなわけじゃない
だけど家ではわざわざ料理なんてしないし、一人で外食もしない。
ほとんどがコンビニで面倒な時なんて全く食べない時もある。
それをソウは分かってる。
だからいつもこんな事を言ってくる
「うん、気が向いたら」