WOLF-孤独のその先-
そんな私の言葉に「やれやれ」と言ったように溜息を吐き出すと、そのまま梶君を連れて廊下を歩き出した。
これが私の日常。
朝起きて学校にいて昼寝をする
時々ソウがお弁当を持ってきてそれを食べながら梶君と話したりお菓子をもらって
学校が終わると夜の街へ出掛けて行く。
そして決まって終電の15分前には帰っていた。一人ぼっちの家に……
それが私の些細な日常で当たり前の生活。
別にそれが嫌いなわけじゃない
それでいいとさえ思っている。
だって別に生活で困った事はないから、父親はいないけど、あまり家には帰ってこない変わりにかなり稼いでる母親のおかげで金に困った事はないし特に不便はしていない。
こんな生活が嫌だとも思わないし、いつも家で一人な事に自分を可哀想だと思った事もない。
ただ静かな場所が嫌いなだけ
だから街へ行く。