WOLF-孤独のその先-
「ナオちゃん、一回ゴミ捨て行ってきてもらっても良いかな?」
「はい、分かりました」
バイトも終盤に差し掛かりあと15分ほどで店じまい。
ほとんどのお客さんはお会計を済ませて店を出てく。
外からは何だか少し騒がしい女の人達の声が聞こえる。
その時開かれた木製のドア、
そこにはかなり久しぶりに見るやっぱりスーツ姿のキョウヤがゆっくりと革靴の音を響かせながら…入ってきたところだった。