WOLF-孤独のその先-



手を引かれてストンと落ちるようにキョウヤの隣に座るような型になる。





キョウヤと一緒にいると、トクントクンと心が温かくなって体温が上昇していく気がする






「最近お前に会えなくて、実際かなりキツかった」





そんな事を顔色一つ変えず言ってくる目の前の男は





私の心臓を壊すつもりなのだろうか。





「毎日忙しすぎて全然店になんて行けねェし」





「…………」






「今日も無理矢理チヒロに時間作らせたんだよ、だから今頃あいつ大変な事になってるかもな」




なんて言ってるキョウヤは他人事のように笑う。





「え…チヒロさん大丈夫なの?」






私に会うために無理矢理時間を作ったらしいキョウヤ、嬉しすぎる。





< 240 / 567 >

この作品をシェア

pagetop