WOLF-孤独のその先-



一体何が起きているのか私には全くわからないけれど、教室内にいたメンバー達がバタバタと音を立てながら部屋から出て行く。




なに?いきなりどうしたの?




「ナオ」




「うん?」




ソウも座っていた席から立ち上がると梶君に何か目線で合図を送りそれを見た梶君も教室から出て行ってしまった。




「俺は行かないといけないところがある、今日は学校終わっても繁華街の方には行くなよ」




繁華街の方に行くな?




「なんで…?」




「いいから、行くな」




「……」




「分かったか?」




「うん、分かった」





< 254 / 567 >

この作品をシェア

pagetop