WOLF-孤独のその先-
心
結局私の熱は昼過ぎまで下がることはなかった。
キョウヤはずっと一緒にいようとしてくれたけれど、あまりに引っ切り無しに鳴る携帯に「大丈夫なの?」と聞くと「仕事サボってんだよ」とごく普通に言ってくるもんだから、
私のせいでサボってくれてたんだろうけど、そんなに携帯が鳴っているならサボって良いわけもないんだと思う…
「良いんだよ、今日は行かねェ」だとか「俺と一緒にいたくねェのかよ」とか色々言われて少し嬉しくなったりもしたけど、
昨日も仕事を中断させてしまったのに、私のせいで今日も休むなんてとにかく悪い気がして、無理矢理キョウヤには仕事に行ってもらった。