WOLF-孤独のその先-



相変わらず綺麗であまり無駄な物がない洗面所。




さっさと顔だけを洗ってリビングへと戻ると、キッチンに立っているチヒロさんが目に入る。





「ナオちゃん、ホットミルクとココアどっちが良い?」





ブラウンの髪は今日も綺麗に整えられていて、スマートな体系にスーツが良く似合う。甘いマスクで微笑みながらそう私に聞いてくるチヒロさんは




キョウヤとはまた違った雰囲気で、というよりまるで正反対なカッコよさがある。





キョウヤが夜の似合う男だとしたら、チヒロさんは朝の似合う男性だ。





きっとキョウヤのワイルドでクールな感じが好きな人と、チヒロさんの紳士で優しげな雰囲気が好きな人と好みが二分すると思う。




< 292 / 567 >

この作品をシェア

pagetop