WOLF-孤独のその先-
でも本当は凄く嬉しかった。
今一人でいるのは何だか不安だったから。
色々な事が重なりすぎて、普段何にも考えない私にはキャパオーバーだったのかもしれない。
そして何よりも、キョウヤがあんなふうに思ってくれていた事が嬉しかった。
私と同じ気持ちでいてくれた事が嬉しくて仕方なかった。
私はさっさとお風呂に入ってから軽い夜ご飯を済ませてキョウヤを待つ。
それよりも後でキョウヤがこの家に来るなんて何だか不思議な感じだ。
部屋は汚く無いだろうが、変では無いだろうか…なぜだかやたらとリビングや自分の部屋をうろちょろして少し物を動かしたりしてみる。
部屋は整っている方だと思うけど…休日にはちゃんと掃除だってしてるし、だけどこの家に誰かが来るなんて事は初めてで、いやに緊張してしまう。