WOLF-孤独のその先-
次に私がキョウヤに離してもらった時には、だいぶ時間がたっていて
本当にドキドキの限界を感じた私は、キョウヤの背中を無理矢理おしてお風呂場へと押し込んだ。
もう…本当に何もかもが初めてで
ここの家に誰かがいるのでさえ初めてなのに、それが好きな人で…さらにはあんなに色気たっぷりの綺麗すぎる男なんて目に毒すぎる。
いつもはキョウヤといてもこんなに緊張なんてしないのに、何だか今日は落ち着かない。
今日はというよりは、キョウヤを好きだと気がついてから…意識してから…もしかしたらずっと緊張しているのかもそれない。
なのにキョウヤはどこか余裕で大人で、それが何だか余計に私を緊張させた。