WOLF-孤独のその先-



「うん、良いよ!だってキョウヤとなら何をしたって絶対楽しいから」




キョウヤの手を握り締めながらそう言うと、キョウヤは少し驚いたように。だけど次の瞬間には口角を上げて





「やっぱりお前、最高だな」





意地悪そうに笑った。






「ヤリてぇ」





え……?



ヤリ…てぇ…?





「ヤリたくなった」




私が握っていた手をいきなりグイッと引き寄せて私の腰に腕を回してくるキョウヤ。





「え、あの…ちょっと!?」





ヤリたいってあの、あれだよね?あれの事ですよね?昨日の夜は全然そんなんじゃなかったのに何故いきなりそうなったの?しかもなんで今!?





けど目の前のキョウヤの表情はあまりに真剣そのもので、冗談を言っているようには見えない





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