WOLF-孤独のその先-



チヒロさんに連れられてやってきたカフェは本当にオシャレな場所だった。




雑誌なんかでも特集を組まれた事があるらしくて、女の子やカップルで賑わっていてる。





ウッド調の店内は落ち着いた居心地の良い雰囲気が漂っていた。





お店は人気店なだけなかなか混んでいたんだけれど、キョウヤとチヒロさんのパワーで女の子達がどんどん先へと譲ってくれるもんだから10分ほどでお店に入る事ができて



キョウヤとチヒロさんのモテっぷりにもはや唖然だった。





「何名様でしょうか」



案内をしてくれるお姉さんまでもがキョウヤとチヒロさんを見て頬を染める。




「三人」





キョウヤはそう素っ気なく答え、私の腰に腕を回したままピッタリとくっついているというのに、まるでお姉さんには私が視界に入っていないのかキョウヤをガン見している。





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