WOLF-孤独のその先-



「だからバイトを辞めさせてもらおうと思って…本当に自分勝手でごめんなさい」





私の話を黙ったまま聞いていたキョウヤに、うつむいていた顔を向けると





キョウヤは少し考えたような顔をしてから私を見る





「影龍會か、確かに最近噂は聞いてた。まぁガキの遊びごとに興味はねェけど。でももしお前に危害が加わったらもちろん潰す」





潰すって…さすがキョウヤ様





「バイトの事は俺も考えてた。俺と一緒にいるってことは、申し訳ねェけどお前も必ずしも安全と言えねェ」





いつどこで狙われるか分からないキョウヤの仕事…そして実際刺されていたキョウヤ。





確かに、キョウヤと付き合っている私が絶対安全とは言えないのかもしれない。





だからって今さらキョウヤの側を離れる気なんてサラサラ無いけど。






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