WOLF-孤独のその先-



だから今日はお泊りしないで、一刻も早くソウと仲直りする方法を考えないと…




それにソウと長いこと喧嘩なんてした事ないから…正直辛い。早く仲直りして元に戻りたい。




隣ではどんどん不機嫌になっていくキョウヤ。どんな言い訳をしようか頭を悩ませていると





「あれだろ、女の子の日なんじゃねェの?」





だらけきった体制でソファーに座りながら携帯をいじってるケイがそんな事を言ってくる。





「っな!」





何言ってんのこのバカ!って思ったけど、ケイを睨みつけると「合わせろ」と目で合図されたような気がして、今日ソウと喧嘩をした事を知ってるケイはどうやら気を利かせて助けてくれたらしい





「そうなのか?」




「そ、そうなの!だから何か身体がダルくて…家に帰って大人しくしてるよ」




少しお腹をさすって見せると、キョウヤは心配そうに片眉を垂らして「大丈夫か?」なんて聞いて来るもんだから、もう本当に罪悪感で押しつぶされそうになった。




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