WOLF-孤独のその先-
「ソウ!!」
二度目の名前を呼んだのと同時に
「うわっ」
ソウへと思いきりダイブした。
「ナオ!危ないだろ」
焦りながらも私を上手いことキャッチしたソウは少し困ったように怒っていて
「来てくれたの?」
「あぁ、いつまでも喧嘩してるわけにいかねェからな」
「ソウ…」
ソウの胸に顔を埋めると、優しく頭をぽんっと撫でてくれて
「私何度もソウの教室行ったんだよ」
「知ってる、悪かったな」
「避けてたの?」
「ちょっとな」
「今日来てくれてありがとう」
「おう」
「許してくれるの?」
「認めたわけじゃないけどな。仲直りはしてやる」