WOLF-孤独のその先-



ケイゴには巻き込んで悪いけど、後でちゃんとキョウヤには私が叱られるから…





「ケイゴ急いで!信号なんていいから!無視してってば!」




マンション近くのコインパーキングに停めてあった車のところまで二人で急いで走って行き





今は運転するケイゴの隣に後部座席から身体を乗り出すようにしている私。





「お前っ!無茶言うなよ!!」




「元暴走族なんだから運転得意でしょ!しかも総長なんだから!」




「アホか!単車と四輪じゃ話が別だ!!」




「じゃあもっとスピード出してよ!」




「うるせェ!いいからお前はちゃんと席に座れ!!」





イライラしだす私に、さらにイライラ声で返してくるケイゴ。




もはや車内には二人の叫び声が充満している。





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