WOLF-孤独のその先-
その後お昼ご飯に手打ち蕎麦を食べて温泉街をブラブラして旅館へと向かった。
着いた先の旅館はもはや見たことも無いほど豪華で豪勢な旅館で、これまたべっぴんな女将さんが迎え入れてくれて
こんな場所一体一泊いくらするの?って感じだったけど、一応私の誕生日会って事で支払いはキョウヤ払いな為何だか聞くのも悪い気がして聞くのをやめた。
「じゃあ俺とケイがこっちの部屋だから、隣の部屋がナオちゃんとキョウヤね」
「へ?」
二つ持っている鍵の一つを私に渡してくれるチヒロさん。
「部屋別々なんですか?」
てっきり4人一緒だと思っていた私は驚いたようにチヒロさんを見ると
「旅館の中は安全だしね!せっかくの旅行なんだから二人で楽しんで」
とチヒロさんに笑顔を向けられ、さすが出来る男は気の使い方が違うな。
キョウヤの方を見ると「俺がお前とあいつら同じ部屋に泊まらせるわけねェだろ」と言われて確かにキョウヤなら四人で泊まるなんていう選択肢はないなかもしれない何て今更思った。