WOLF-孤独のその先-



現に今日はこの男が二人目だ。



「暇なら今からどっか行かない?」




そう言って楽しそうに笑顔を向ける目の前の男は多分高校生くらいだろうか、何も答えない私に嫌な顔一つすること無く話しを続ける




「俺、今からダチと合流すんだよ!こんなところにいたら寒いし飯でも奢るよ!」



私の手を取ろうと男が腕を伸ばしてくる。




いつもこれだけシカトして、目線も合わせなかったら大体の人があきらめて行くのに今日の人はなかなかのツワモノだ。




「寒くないから大丈夫、それにもう帰るから」



そう呟いた私に、金髪男はさっきまでシカトしていた私が喋ったのがよほど驚いたのか少しだけ目を見開く




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