WOLF-孤独のその先-



「なぁ」



ベッドのカーテンを開け私をそこに座らせると、その隣にソウも腰をかける。




「さっきから気になってたんだけど」




「なに?」




ソウは片方の上履きを脱いでベッドへと足を上げると私の腰の後ろへと滑らす。




「その服、男物だろ」




見つめる視線の先には、明らかに私には大きいサイズの黒パーカー




今朝キョウヤから借りた黒のパーカー




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