恋愛シュガー


「美穂が言ったんじゃん。」


「確かに言ったけど!鏡持ってくなんて何考えてんのよ。」


「だって!こうでもしなきゃ見れないんだもんっ」



頬を膨らませながらあたしは美穂に向かってそう言った。


「なーにやってんの?」


「王子っ!…な、何でもないです。ね?美穂」



隣にいる美穂をチラッと見るとニヤニヤ笑いながら「そうそう♪」と言った。


「本当に?なんか美穂の笑い方怪しいし…あ!そうだ。再来週にさ誕生日会やるんだけど来ない?」



誕生日会?


誰の?



そんなことを思いながら美穂を見る。



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