恋愛シュガー


「美穂っ!遅ーい!」



あたしが耳元でそう言うと美穂は耳を塞ぎながら「うるさい!うるさーい」と叫んでた。



「うるさいじゃないよ!もうっ!」


「別に帰ってもいいけど?」


そう言いながらニヤニヤ笑う美穂。


今断ったらあたしの考えてた作戦も失敗に終わる。


それどころか王子に近付けないかもしれない…。



「ごめん!そんなこと言わないで!ねっ?」


「しょうがないなぁ…。」



そんな美穂の言葉を聞いてあたしは軽く溜め息をついた。


今日は大変な一日になりそう…



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