恋愛シュガー


「おっ!美穂じゃん!」


リビングに入るなり茶色の髪の毛をした人が片手を上げて美穂にそう言う。


美穂も片手を上げて「久し振り♪」と言っていた。


どうやら知り合いらしい。



その他にも男子4人女の子2人くらいいて楽しそうに会話をしていた。



「はーい!注目!」


そう言って両手をあたしの両肩に置く王子。


そんな王子の声に耳を傾ける。



「えー。こちらはひなたちゃん♪俺と同じクラスなんだ。」


「ど…どうも。」


「みんないじめんなよな」


ふと視線を斜め横に移すと王子の顔がすぐ近くにあってドキドキ胸が高鳴った。


持っている鞄をギュッと握り締める。



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