恋愛シュガー
あたしがプレゼントをあげたら王子はどんな顔をして笑ってくれるんだろう。
「ありがとう♪」って言ってくれるかなぁ?
ブレスレッドつけてくれるかなぁ。
腕にキラキラ輝くブレスレッドを見る度にあたしはきっと嬉しくて…自然と笑顔になれちゃうんだ。
そんな妄想を頭の中で何回も何回も想像した。
なのに‥。
あたしが見たかったはずのその笑顔を萌花ちゃんに向ける王子。
ブレスレッドを袋から取ったと同時に左腕につけた王子‥。
「それって隼人が前から欲しかった奴じゃね?!」
茶髪の男の子はブレスレッドを指しながらそう言った。