恋愛シュガー


それから数日が経ち、あたしは相変わらずの生活を送っていた。


なにも変わらない毎日。
あたしを助けてくれたあの人にも会えないままただ時が過ぎていく…


そのせいもあってあたしのテンションががた落ちだった。


「ねぇ…その湿気た顔なんとかしてくれない?」



ブスッとしながら携帯を構っている美穂を見ていると、あたしの視線に気付いた美穂が怖い顔をしてそんなことを言った。



「あの人に会いたい!」


「会えばいいじゃん?」



そう言って美穂はまた携帯を構い始めた。


まるで興味なしの美穂に向かって「会いたい、会いたい」と大きな声で連呼した。



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