恋愛シュガー


次の日の朝、あたしは家の中を行ったり来たりしていた。


゛今度こそ会えるかもしれない゛



そう思うと自分でも不思議なくらいテンションが上がる。


「ひなた!落ち着きなさい。」


「はーい…」



そう返事をするもののあたしは相変わらずリビングを出たり入ったりしている。時々時計を見ながら時間になるのを待つ。そして…時間が近付く度にあたしの胸はドキドキと高鳴る。



まるで恋してる女の子みたいだ。



「い、行ってきます!」


「ご飯は?!」



そんなお母さんの声を無視して駅方面へ足を運ぶ。
今まで欠かすことはなかった朝食。
大好きなお母さんのご飯。


だけど今はそんなことどうでもいいと思っちゃうほどあたしの頭は゛あの人゛のことでいっぱいだった。



どうしてなんて分からない。


だけど、考えてしまう自分がいるんだ…



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