恋愛シュガー
「?大丈夫?」
何も喋らないあたしを不審に思った彼は覗き込むようにあたしを見る。
そんな仕草もかっこよくてあたしはずっとドキドキしていた。
「すいません…二度も助けて貰っちゃって……」
「俺は大丈夫だから。」
そう言って微笑む彼はまるで王子みたいだった…
「ひなたバカじゃないの?!なにが王子よ…」
「王子なのぉ!」
あのあと、電車は無事に発車して特に話すこともなく目的地に着くまで王子と会話を交わすことはなかった。
学校に着いて、早速美穂に聞いて欲しくて話したのに案の定バカにされてしまった。本当に冷たいんだから…なんて思ったけど今日だけは美穂を許してあげる♪
だってずっと会いたかった彼に会えたんだもん。