恋愛シュガー
「俺いつもこの時間帯に乗るんだ。君は?」
「゛ひなた゛って呼んで下さい!」
なんだかヨソヨソしい感じがしたあたしは王子に向かってそう言った。
…本当はそれだけじゃないけど。
「ひなたちゃんか。可愛い名前だね」
「い、いえ//そんな…」
照れる様子も見せずそんなことを軽々と言えちゃう王子は本当に素敵。
時折見せる笑顔を見る度にあたしの胸が大きく高鳴った。
とにかく返事をするのにいっぱいいっぱいで…
そんなあたしが王子の顔を見て話すことなんて出来るわけなくて…
でも何か一言でも話したいと思ったあたしはこんなことを口走っていた。
「王子はどこの高校行ってるの?」