恋愛シュガー


「ゴメン(笑)笑いすぎた」



出来るならずっと見ていたかった。
目に焼き付けてずっとずっと覚えていたい。


そんなことは不可能に近いのに出来るならそうしたいなって思ったんだ。



「…あ、電車来ちゃった」



たった30分。
そんな短い間だったけど、王子のことをたくさん知ることが出来た。



クールそうなイメージなのに笑うときは顔をクシャクシャにして笑うんだ。



「かっこいい…」


「へ?」


「あ…いや…カッコウ!カッコウ!」


「あはは(笑)変なひなたちゃん」



そんな王子を横目で見ながらあたしは下を見た。



まだ見慣れない王子の笑顔にあたしの心臓はバクバク音を立てていた。



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